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他人からアイデア・意見を引き出す「質問力」の話

何かのプロジェクトなどに関わったとき、担当として方向性を確認するために「上司やお客様などの意思決定者の意見が聞きたいが具体的には出て来ていない」と言うケースを体験した方は非常に多いと思います。いわゆる「形になっていないイメージ」と言うやつですが、担当としては「相手のニーズが見えない状況で物事を正しい方向に動かす」のは非常に難しいので、とりあえずでもなるべく情報を引き出したうえで「方向性」を決めたいところです。

かと言って、もしあなたが上司やお客様に、

「先日のプロジェクトの件、どう言う風に進めたら良いですか?」

とド直球に聞いたら「いやさ、自分で考えろよ・・・」と、あきれ顔で返ってきますよね(笑)

実はこの時、聞き手は答えまで求めているつもりは無く、あくまでも方法論を聞いているのですが、質問があまりにもアッサリしているため、上司(お客様も)も返しようが無いわけです。

そう言う時に私がよく使っている方法についてお話しします。

いきなり答えから行きますが、やり方は簡単です。

「まず、自分なりに仮組みして一回持っていく」のです。一見して、これは非常に無駄な作業にも見えますが、最初から完成形を持っていくのではなく、まずはザックリ持っていく感じの質問(イメージ)に落としてしまいます。

たとえば、こんな感じで質問を持って行きます。

「先日、ご用命いただいていたプロジェクトの件ですが、個人的には●●のデータと●●のデータを拾ってきて、差がある事を出そうと思いっています。仮にそのデータが想像通りでしたら、いくつかの対策を出すと言う事でまとめたいのですが、この進め方で問題ないでしょうか?」

実は、質問をする側の立場に立つと「結局やり方を確認している」と言う結論は変わりません。しかし、質問の受け手のイメージは大きく変わっています。

それを聞いた時に、受け手はたとえば、

「そうそう、そんな感じなんだけど個人的には~~だと思うんだよね。だから~~のデータも見てくれないかな」とか、

「いや。そう言うことを言っているんじゃなくて、どちらかと言うと~~みたいに進めたいんだよね」

みたいな情報を出してくれます。

この話のカギになる考え方は「人間はゼロからイメージを起こすのは下手だが、存在するものに対して意見を言うのは得意」と言うことです。いわゆる(程度の差はあれ)評論家には簡単になれると言うことです。

実は、こう言ったことは日常でも非常によく起こっています。

一番卑近な例はコレ。

「お腹空いたなあ」
「晩御飯、何食べたい?」
「なんでも良いよ~」
「じゃあ、パスタは?」
「えー、パスタぁ?」
(いやいや、なんでもよく無いじゃん!)

「お腹が空いたから何かを食べたい」を食べたいと言うのは「形になっていないイメージ」です。この時に「パスタ」と言う具体的なイメージを投げかけることで「いやだ」と言う返事がくるわけですね(笑)

「じゃあ、何なら食べたいのさ」
「う~ん」
「じゃあ、和食、中華、洋食だとどれ?」
「う~ん、、、中華かな」
「エビチリとか?」
「辛いのは嫌だなあ」
「春巻は?」
「あ、良いねそれ!」

すべて「具体的な質問」を投げることにより話が進んでいます。このように「相手の漠然としたイメージ」を「形にする」には、仕事であれ、プライベートであれ「具体的にジャブを打ってみる(簡単な質問をしてみる)」ことが一番です。

「どうしたら良いんだろう」と、悶々と思い悩むよりも前に進みやすいので、ぜひ、活用してみてください。

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