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ターゲティングで使うMECEの考え方とは

マーケティング実務においては、市場(顧客)の分析を行うときや、なにがしかの広告などを発信する際に、必ず「仕分けをする」(セグメンテーション)という作業を行いますが、この時に必ず使う考え方として「MECE」(ミーシー)という考え方があります。

MECEを日本語で一言で言うと「漏れもなく、ダブりもない状態」の事を指します。特にマーケティング初心者においては、このMECEを意識する事は非常に重要で、なぜならこの考え方が抜けてしまうと「正しい傾向値」がつかめない可能性すら出て来てしまうからです。

ちょっと例を挙げてみましょう。

あなたは、湾岸エリアの不動産屋の販促マネージャーです。今回、新築タワーマンションの分譲チラシをエリア一帯に一斉投函しました。

この中からチラシの反応率を元に「次に2回目のキャンペーンチラシを投下するために、全体の中から最も見込みのありそうなターゲットを探すプロジェクト」に関わったとします。

この時、部下のAさんが「ターゲット案」として以下のようなセグメントと分析結果を持って来ました。

どのセグメントがMECEだと思いますか?

分類1
・タワーマンションに住んでいる人(15F以上の物件)
・普通のマンションに住んでいる人(15未満の物件)

分類2
・新築~築5年未満の物件に住んでいる人
・築5年以上の物件に住んでいる人
・築10年以上の物件に住んでいる人

分類3
・1LDKに住んでいる人
・2LDK~3LDKに住んでいる人
・3LDK以上に住んでいる人

実は、これらすべてが「MECE」ではありません。

分類1の場合は、たとえば「戸建てに住んでいる人」が抜けています。つまり「漏れ」がある状態です。

2は一見問題なさそうですが「5年以上住んでいる人」と「10年以上住んでいる人」が被っています。つまり「ダブっている状態」です。

3もたとえば「ワンルームに住んでいる人」と言うセグメントが抜けています。これも「漏れ」がある状態です。

この状態で判断を下すと「本当は見るべきだった傾向値」を見逃す可能性があります。たとえば「築5年~10年目の人は反応率が本当は良かったはずなのに10年以上の人と混じってしまってよく見えない」とか「ワンルーム」や「戸建て住まい」の人が良いセグメントだったはずなのに「その他」に入ってしまってよく判らなかったなどです。

MECEに分類するのは簡単そうに見えて意外に穴が開いてしまうものですが非常に重要な基本事項です。特に比較して分析を行う際などは「MECEか?」と言うのは心がけるようにすると良いでしょう。

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