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マルチタスクを生み出すのは「準備力」

先日、あるセミナーの事前練習を兼ねた身内へのお披露目を社内で行ったのですが、その聴講者でもあった新卒の子が、数日後に、こんな質問をしてきました。

「どうして、デ・スーザさんはプレゼンの時、あんなに周りの様子を確認しながら、話しも進めて、、みたいなマルチタスクが出来るんですか?」

その時は「うーーん。場数(経験)かねぇ。普通のことをしていると思うのだけど」くらいの事しか答えられなかったのですが、面白い質問だったので、あらためてよく考えて違う答えを出してみました。

今回の質問に私がその時と「決定的に違う答え」を出すとしたら、それは「準備力」だと思います。少なくとも私には「当日にスライドが一枚も無くても同じ話をやりきる自信」があります。それで相手に伝わるかは別の話ですが(笑)、少なくともネタの素地は頭の中にあります。

スライド資料は、それらを捕捉する手段でしかありません。制作、確認の工程においては、何度も頭の中で読み上げてもきました。

と、そこまで準備が出来ていると、心に余裕が生まれます。だから、周囲(聞き手)が、理解しているか? など、相手の表情を伺いながら話を進めることができる。

これが、タネ明かし。つまり「マルチタスクを実現したものの正体」だと思います。

ちょっと事例で話をしてみましょう。

たとえば、営業でも、接客でも同じことが言えます。コンビニやレストランで、新人店員がマニュアル通りに行かなくて「自分のことに一杯一杯になっている様子」に苦笑した経験のある人は多いのではないでしょうか?

レジを何度も打ち直したり、メニューをさばくのに必死で水を出し忘れていたり、、と言うのはお客様まで気が回っていません。これらは、ひとえに「経験不足(準備不足)」から生まれます。

営業もそうです。逆説的ですが「商品知識が無いからこそ、商品の説明に一生懸命になる」ものです。「自分の覚えている知識を抜け漏れなく伝えること」に必死になっている営業は、お客様と「会話を行う余裕」がありません。それでは「一方的に伝えているだけ」となり、本当の意味でのコミュニケーションははじまらないのです。

伝えなければ、伝わりませんが、伝えることは目的ではありません。伝えるのはあくまでも「手段」です。「伝え方」が大事です。あなたの記憶を掘り起こしても、学生生活の中で、同じ科目なのに「わかりやすい授業をする先生」と「眠くなる授業をする先生」がいたはずです。

その差が、なんだったのか?

お経の様に教科書を読み上げられても眠くなるだけでした。対話の中でクラスが笑いに包まれながら、でもしっかり覚えてたなんて事もあったことでしょう。

それらはおおよそ「経験」の差から生まれますが、時に「準備力」で埋めることができます。

準備をするからこそ、早期に問題に「気づき」反省が生まれ、そこから改善が回るのです。

その差が数年後には、大きな差になる事でしょう。だからこそ「準備」を何よりも大切にして欲しいと思いますし、少なくとも私は大事にしています。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2017 Ricky de Souza

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