前回より少し間が空きましたが、先日某社の取材を受けていて同じ話をしていたので、原稿チェックが終わるまで待っていました。あまり重複しないようにGoogleAnalyticsだけで出来るWeb広告プロモーションの基礎についてお話させて頂ければと思います。
GoogleAnalyticsと言えば「サイト解析ツール」の王道を走る存在で、シェアも圧倒的ですが、多くのユーザーが「入れたけど、実は、あんまり見ていない」と言う状況に陥っているのもまた事実です。
今日は、そんな疑問点を解決すべく、ザクザク切り取ってみましょう。
まず「リスティングをやろう!」と思った時に「GoogleとYahoo!の比率をどうしますか?」みたいな課題があったとします。そういうノウハウを検索で探したくなる気持ちはわかりますが、実は答えは目の前に落ちています。
GoogleAnalyticsを開いてみましょう。
サイトへのOrganic(自然)流入を見れば、そこにサイトへの訪問比率がドメイン別に表示されています。その数字(比率)を比較すれば「あなたのサイトに来訪しているユーザーのGoogle/Yahoo!の比率」は一目瞭然です。
広告配信の配信のバランスを決めるために十分な理由が既にそこにあるという事です。
同様に、PC/スマホの比率はどうでしょうか?
これもGoogleAnalyticsが答えを持っています。デバイス別比率を出せば、どちらにどのくらい力をかけるべきかは解るわけです。
これで、少なくともGoogle/Yahoo!とPC/スマホの4つのクロスで広告配信のバランスを作成する事ができます。
これまで、
「うーん、良く分からないから取り敢えず各々25%ずつで按分してみます」とか、
「まずは、Googleアドワーズだけでやってみます」と、
判断していたものが、この比率に目を通すだけで、
「うちのサイトはGoogleから80%も来ていたのか!」とか、
「あ、うちはYahoo!からもくるからGoogleだけじゃダメだ」と言う、
簡易的な判断が出来るようになります。
ここまで読むとわかると思いますが、このように数字で判断した時、そこに「複数の広告媒体に出稿するのは難易度が高い」のような話は一切ありません。
「取りあえず予算がないから、Googleだけ」のような判断は「スタートラインからして間違っている」という事実に気がつけると思います。
実は、あなたの目の前にデータは落ちています。
まずは無料のツールからスタートアップをしてみてください。その結果、今回のサンプルケースのように「流入元が複数で構成されているデータ」を直視できたなら、その時はじめてあなたの会社に「複数の媒体でプロモーション活動する意味」が出てきます。
ここまで来てはじめて「有料の広告効果測定ツール」を用いて、重複する成果を除外する……というような話が生まれます。
こういう事業者にいる私が、こういう話をするのも変なのですが(笑)
「取り敢えず、ツールを入れる」ではなくて「今ある段階から前にすすめるためにツールを使う」と言う方向に進んで頂ければ幸いです。
