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社会人1年目に6回も僕に「お前クビ」と言った社長から貰った生涯最高のギフト

社会人1年目の駆け出しだった時に、最初に入った会社で社長が僕を雇った理由は「お前が生意気そうだから」だった。本当に生意気だったと思う。完全にじゃじゃ馬で「世界は自分のためにある」くらいの事はたぶん、余裕で思っていたはずだ。

ただ、この入社にもちょっとした「いわく」があって(笑)もともと僕は正社員では無く「バイト」として、その会社に入社する予定だった。正社員は別で決まっていたのだが、急遽その人はキャンセルとなり、僕が「繰り上がり」で社員になったのだ。なにせ、時代は「就職氷河期のど真ん中」の2003年だった訳で、ある意味これは仕方がない。

そんな破天荒「小僧」(当時のニックネーム)だったから、もう定時になれば余裕で帰るし、社長に対して「ご苦労様です!」とか発言するし、鳴っている電話は、誰かが取ると思って全然取らなかったし、今の僕がみたら「表出ろキサマーー!!」って叫んだと思うし、当時も社長に似たようなことを叫ばれていたような気がする(苦笑)

で、そんなお馬鹿さん丸出しの「小僧」は、もう「これでもか!」と言うくらい、教育的指導(体罰じゃないよ)を受けまくり、もう何枚のレッドカードを突き付けられたかってくらいボコボコになりながらも、いっちょ前に「危機感」だけは持っていて、

「ここをクビになったら人生終わる!!」くらいの感じだったので、そこだけは必死についていって、ガチで泣きながら土下座して、とにかく相手の言う事を聞くことにした。

この会社の社長は、もともと劇団員の座長さんで5名の会社だったから風土はもう完全に「徒弟制度の世界」なんだけど、もう「修行」っていうくらい基礎からミッチリ叩き込まれた。

その社長は途中で「もうお前終了」くらいの匙を投げたんだけど(笑)、その時に、当時副社長だった(その後、ぼくの師匠になる人)が、僕をギリギリの瀬戸際で拾ってくれて、ここからは、相手の言う事に耳を傾けて、とにかく仕事に尽くすようになった。

その時に社長から教わった最強の教えが、
「相手に気持ちよく仕事をしてもらうのが、お前の仕事」という言葉。

これが、もともと新卒でスキルなんか無い自分にも出来た唯一の仕事と言ってもいい。そして、この一言は、今の僕にも脈々と受け継がれている「最強の教え」の1つだ。

この時にやっていた仕事は「Webディレクション」なんだけど、この世界にいて「これは凄いな」と思ったことが、クライアントも、プロのライターやカメラマンも「同じもの」を作っているのに「違う価値観」で動いていることだ。

たとえば、あるWebサイト制作についての見解なんかを見ても極端な話、

クライアントには「金を払っているんだから、四の五の言わずに、良いものを作れ」というちょっと制作サイドを見下した瞬間と言うのがあって、

一方で、クリエイターたちには「素人は黙ってろ。俺らプロに口出しするな」みたいなプライドと、ちょっとクライアントを見下した瞬間があって、

その2つが「Webディレクター」と言うど真ん中(ぼく)のところで妙にせめぎあっている。
そんな感じ。

だから、僕の仕事は、この「2つの言語」をとにかく「繋ぐ」こと。

同じ「良いもの」を作りたいマインドがあるのに、こうなってしまうのは「言語」が違うから。だからプロと会話できる知識を手に入れたし、クライアントに説明する表現力もここで身についた。

そして、なによりもその仕事の真ん中には「相手に気持ちよく仕事をしてもらう」という大前提があった。クライアントの情熱をプロに正しく伝え、彼らにプロたる仕事をしてもらい、成果を最大限に引き出すための最低限の心構えと言っていい。

この根底が、その後ぼくの15年を支える礎になった。代理店、クライアントたちと仕事をするときに、彼らのパフォーマンスを最大限に引き出すための「究極奥義」だ。

ぜひ、今の若い人にも意識してもらいたい。クライアントの悪口を社内で言っていないだろうか。どこかで小ばかにする瞬間は無いだろうか。専門用語を知らない相手を舐めていないだろうか。

そういうものは、必ず相手から「透けて見える」ものだ。

この教えだけでも「飯が食えるレベル」。

だからこそ、人生の先輩として、書き残しておきます。

 

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