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僕が社員を雇わないのに子会社は作った理由

まだ、2期目の最中ですが、子会社の設立をしました。
ともすれば、「意味が分からない」と思われる方もいるかもしれません。

税金対策? と考える方もいるでしょう。正直、その側面も否定はしませんが、個人的には「別の想い、理由」と言うものが少なからず存在しています。

▼「経営」を考え続けたこの1か月

 

こじんまりと「ひとり」ながら、経営を始めて理解したことは「稼ぎ方は色々ある」と言う事実です。

たとえば、僕の場合はコンサルを行う中で具体的な話についていろいろ相談を頂くケースがあります。僕自身、Webディレクターや、リサーチ設計、代理店選定(人脈)などの経験がありますから、その辺りも総合的にケアできる…というのはある意味「強み」です。

さて、そうなると中核となる「コンサルティング事業」の周りに付随する各種事業からも収益を(あげようと思えば)上げられることとなります。

その中には、
①自分だけで完了できるものも、ありますし
②他人とコラボするものもあるでしょう。逆に、
③他人の力だけで成立するものも存在します。

「お客様のために最善を尽くす」と考え、ご用命に対して「出来うる限りを行う」と、この数々の内容に対して、すべて取り組んでいく事もできます。

最初の頃は、とくに事業を軌道に乗せたい訳ですし、そういった事業の「ポートフォリオ」は、リスクを回避する…と言う意味でも有効な手段だったと思います。

ただ、それが一定軌道に乗ったラインで、ふっと考えたのです。

「本当に、このままでいいのだろうか?」と。

▼「選択と集中」と言う言葉

 

事業を手広く抑えるという事は「コアコンピタンス(中核事業)」が希薄化するという側面も持っていることになります。当時、ハッキリとは考えませんでしたが、そこに「違和感」はありました。

そこで、己が胸に手を当てて、もう一回、自社の経営理念について考えました。

「このまま5年、10年と事業を続けた先に、どうなっていたいんだっけ?」と。

思い出すのは、私の就職した「氷河期」の頃。不景気な時期に、たくさんの経営者が言っていた「選択と集中」と言う言葉です。当時は、この言葉の真意がつかめませんでしたが、今の僕は、少しだけ意味が理解できる気がします。

勢いに任せて会社を大きくしたとして(しないけど)、または、会社は大きくしないけど、その売上比率を上げたとして……。

その時、自分は「何屋」なんでしょう?

自分が理解できていないものが、他人から理解される訳もなく。
正直、知人を見ていても「この人、結局、何屋なんだろう?」と思うことがあるのです。

ひとしきり悩んで、僕には答えが出せませんでした。
だから、(良いタイミングだったので)事業を「止めて」信頼できる諸先輩方に相談しに行きました。

出した結論は「子会社の設立」でした。

究極のアドバイスは、コンサル一本で食べていらっしゃる某カリスマの方の一言。

「コンサルティングをして、制作も受託、代理店も手配……、それってさ。コンサルじゃなくて『怪しいブローカー』になって行くパターンだよ

▼決断から生まれた「覚悟」

 

衝撃的でした。たしかに本人同士が良くても、他人から見れば「あのコンサルはどんどん自分の知り合いの会社を入れて行って……」と思いもよらぬ方向に話が行くかもしれません。

というか、僕が第三者なら間違いなくそう思います。

だから、「コンサルティングに関係ない事業」は「子会社」に任せました。
明確に「線」を引くことで、改めて「覚悟」を決めたのです。

僕は、この国のマーケティングをよくするために、組織づくりをしたい。
だからこそ「それしか、しないぞ」(少なくとも本業では)と。

面白いもので、ただ屋号を切って「そういうのは、別の事業でする!」と「決めた」だけなのに、その日からコンサルティング事業に対する「意識」や「姿勢」が激変しました。

「これしかない」と言う状態は、これほどまでに人間を本気にさせるのだなあと。

……今更ながら(笑)

もし、漫然と甘えて「来るもの拒まず」で事業の多角化を繰り返していたら。ましてや、それで事業を大きくして、関係する人間を無造作に増やしていたら、本業は、知らず知らずの間に衰えていたかもしれません。

または、多角化し、肥大化した事業を前に、
「分かっていても、今更変えられないよ……」

と、半ばあきらめ混じりで、踊り場に突入していたかもしれません。

また、一方で1年しっかりやってきて「自分なりに考え抜いた型」が無ければ、頂いたアドバイスの意味すらつかめなかったとも思います。そういう意味ではベストなタイミングでの「振り返り」だったと思います。

▼「経営」を楽しむ

 

社長と言うのは、難儀な商売で「持ち上げてくれる人はいても、忠告してくれる人はいない」と言う世界です。

孤独…と言われるゆえんの一つでしょう。

だからこそ、自らで自らを律し続け、何度も「これでいいのか?」とベストを尽くす最中で何度も立ち返る必要があると、僕は考えます。スクラップ&ビルドを何度も行い、中核に集中し、事業を研鑽し、どんな時代の変化にも耐えうる「足腰」を徹底的に鍛える。

なりが小さい「いま」だからこそ。仕掛りの段階だからこそ。

そんな、「今しか出来ないこと」を最優先する。
時にそれが、短期の売り上げを「捨てることになっても」優先する。

「経営判断ってこういう事か!」と、今は(小さいながら)そんな「痛みを伴う決断」を楽しんでいます。

……と言う事で。

株式会社Marketer’sBrainは、どこまで行っても「マーケティング組織を構築」する。
その一本を貫き通す事業者として、たゆまぬ品質向上に努めることを、この場で、あらためて皆様に「お約束」いたします。

この分社化は、そういう意志の元に行われました。

 

 

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