目的を実行者が正しく理解ができれば、
どんなリテラシーの人間でも前に進むことができる。

自信を多くの人が持つことで「組織」が動き出す。
2022.02

成果をあげるために「必要なこと」とは

2022.02.01

先月は、年明け以降、いよいよこれから年末には控えていたメール配信などの施策を行う…と言う企業が施策のアウトプットを開始したタイミングでした。新年のあいさつも早々に、配信する直前のタイミングで、その多くの企業から一様に頂いたコメントは、以下のようなお話でした。

「リッキー先生のおかげで、少なくとも、これまでとは全くレベルのところにいるのが分かります……!」

たとえ、これまで「デジタルマーケティングを一定やってきた」としていた企業でも、このような確信めいた一言を頂けるのは支援からおおよそ2~3ヶ月目くらいの頃なのですが、いわゆる弊社が「最低3カ月」と定めている企業が到達する「マーケティング稼働のライン」がこの状況です。

それくらい、現在の日本の企業では「手段が目的化」されていることが多く、多くのマーケティングを語る環境においては「何をした」と言うことが重視される一方、「なぜやったのか」や「その結果、どの様に利益に貢献したのか」が軽視されていることが少なくありません。

では、なぜ、弊社のコンサルティングを受けることで「まったく違うレベル」に到達できた……と、お客様は口々におっしゃるのでしょうか。

その答えは、存外簡単で「自分が、何のために、何をやっているのか」を理解していることにあります。

▼多くの企業が、成功の判断はもとより、目的の整備すらまともにできていない

あえて断言しますが、あれやこれやと施策を行う(自称)デジタルマーケティングをしている企業ですら、自分たちの施策について言語化し、数字の意味を売上に繋げることが出来ていません。

彼らはおおよそ、以下のような判断軸で「なんとなく」活動していることが多いのです。

たとえば、

・やった方が引き合いが増えそう。
・とりあえず、出しておいてある程度の資料請求が取れた
・MAを使って、展示会に来た人にまずは一斉メールを投げている

いうなれば、仕事だからやる。言われたからやる。以前やったからやる。

そんな温度感でしょうか。

このような企業では、まず間違いなくマーケティング組織と営業組織の温度差に乖離があります。よく言われることは「マーケが出したリードに営業が対応してくれない」とか、まあ、往々にして存在する状況なのですが、弊社にとってもこの「コンフリクト(壁)」を外すのがミッションの初期段階における「重要な要素」と考えております。

したがいまして、コンサルの開始からまず、何をするかと言うと「営業も、マーケも、経営層も、全員が納得している状況で施策を打つ」と、この状況を3ヶ月目までにハッキリ創り出します。もし、それが出来なければ、弊社のコンサルティングは、まさに絵に描いた餅にしかならない訳です。

そして、この状況を創れるからこそ、企業は「組織」に向けて、動き出します。

▼結局、組織を創るのは、現場の「意欲」と「主体性」

「これまでとは全くレベルのところにいるのが分かる」

と言う言葉の持つ意味は重要で、それは要するに担当者自身が「自分たちが、なぜそれをやっているのか、その結果何をしようとしているのかが完璧にわかっている」と言う状況を指します。

完璧にわかっているからこそ、結果に対して「次に何をすべきなのか」もハッキリと理解でき、したがってそれが「次のアクションを生み出す…」と言う連続的な流れにもつながっていくのです。

弊社がよく頂く相談事項として、「セミナーはどうやったらいいのか」「展示会で成果を出すにはどうしたらいいのか」と言ったようなスポット的なお話もあるのですが、それらすべての取り組みは、正しい戦略の絵を描くことで「一本の線で結ぶ」事が出来るようになります。

したがい、組織は「自分たちが、何故その施策を展開しているのか。目的は何なのか」を自覚した状態で、仕事に向かい合うようになります。

私はその道案内をする訳ですが、「自分たちがどこに向かうべきで、いま何をすべきなのか」が分かっている事ほど、成果を出しやすい状況はありません。

結果を出すのは勿論、当事者たる皆様なのですが、だからこそ、この要所をキチンと理解し、組織として体系的に落とし込むことで、数々の事例のような「成果」を生み出せるのだと思います。

さて、数字を振り返ると、1月の施策を展開した企業様は、その後まもなく大きな反響を得たとの事でした。

いつものように「予想もしていない発見があった」や、「予測以上の反響だった」「思いもよらないお客様から引き合いが来て驚いている」と言うコメントをたくさん頂くことが出来ました。

しかし、彼らに喜びの表情はありこそすれ、そこに焦りはありません。なぜなら、「自分たちが何者で、何をすべきかがわかっているから」ですね。

だからこそ、それらをやり遂げた彼らはいま、その表情は自信に満ち溢れ、次のアクションへの期待に胸が膨らんでいるのです。

さて、最後にお伺いします。

貴社では「何のために、何を目指して今のマーケティング施策をしているのか?」を、ハッキリ整理できていますか?