結局、私は、みずからのアカウントの大掃除をした2年ほど前から、SNSのアカウントを新規開設していません。活動も最小限で、頻度も「思いついたとき」程度です。そのくらい力をかけていません(それでも上記で述べた通り、弊社コンサルティングは、ご紹介のない方・新規ご相談・受付は、もう3年近く停止したままです)。
あくまでも私の場合ですが「事業戦略上、必要がなかった」からです。
なぜなら、私の目的は、SNSで目立ちたい訳でも、人気者になりたい訳でも、たくさんの共感を得たい訳でも、無暗につながりたい訳でもなく、「真に自分を求める人の力になる」=「BtoBビジネスを展開する」ことだったからです。
時間も、思考も、すべてのリソースは「ただ、そのためにだけ」に使いたかった。
そこに関係ないものは徹底的に排除し、優先順位を付けて行動していました。
だからこそ、最速で現在に至ることが出来た訳です。
「流行っているから。それが王道だから。多数派だから」
そのような、利害関係者のポジショントークに踊らされないために必要だったのは「安易な力への依存からの脱却」であり「考えもなく消費者にならないこと」でした。加えて、戦略をうまく機能させる事ができれば、我々は、そのような様々な「力」を「最小のリソース」で味方にすることが出来ます。
自らの例を挙げて解説します。
たとえば、戦略的によく練り上げたタイトルを付けた書籍を出版できれば、Amazonや楽天ブックス、大手の書店ネットワークがその書籍を扱う訳です。「著書のタイトル」のSEO検索の受け皿は「彼ら(大手ブランドの)のドメイン」で労せず独占することが出来ます。
あたりまえですが「著書」には「著者名」が必ず存在します。
ですから、その「書籍のタイトルや内容」が「ビジネスに対して適切」に機能していれば、興味を抱いた方が、私の名前を検索してくださる訳です(拙著の場合、Amazonの紹介ページに、著名な事業者様の要職の方からの推薦文がありますから更に効果は膨らみます)。
そして、そのGoogleの検索結果には、弊社のサイトか、それに類する事業の情報しか表示されません。
なぜなら、私は「SNSも、外部のブログも、持っていないから」です(!)
これは、
1)「著書のタイトル」と言う「認知を担う情報」が各媒体に「拡散・拡充」展開している(開いている)一方、
2)その先に存在する「私の指名検索」に対する情報が「収束」している≒自社サイトくらいしかない(閉じている/仕事に必要な側面だけを見せている/余計なノイズが無い)
3)結果、閲読者には「ビジネスに必要な情報」だけが与えられる≒寄り道なく効果を生み出す
という「じょうご」のようなメディア戦略≒集客設計を「はじめから意識して構築している」からこそ実現できるマーケティングの施策展開です。
(余談ですが、たとえば、この場合、上記の流れにより「SEO対策が出来ている」と言う事にもなります。SEO集客の王道とされる「コンテンツの投下」すらしていないのにも関わらず……です。私が、時間やお金をかけなくても、Amazonがやってくださるからです。そして、拙著のタイトルには商標が入っていますから後付けの参入は困難です)。
上記はあくまでも一例ですが、そんな風に、
1)「ビジネス」と言う「核」を決め
2)そこに関連する、あらゆる施策(媒体)に対し「何をさせて、何をさせないのか」という「力あるものの巻き込み方」を決め
3)それらを戦略的に結び付けていければ、
結局は「最短ルート&最良のリソースで目的を果たせる」ようになります。
これは、「SNSの効果を最大化!」などと言う1センテンスの戦術だけを学んだところで設計すらできません(むしろ逆方向に走るだけになることでしょう)。そして、これこそが弊社が提供する「受注プロセス戦略」の本質≒その事業者の「身の丈に合った、実現できる戦略」を成立させるという事です。
プロがおっしゃっていた「金言」の本質もまた、ここにありました(リスクを取らせても、結局は長期の成果に繋げてしまうのですから、とんでもないと思います。たぶん、こういう未来が見えていたんだろうなあ……と)。
「すべての行動が、常に本来の意図と接続している」と言う、その事業者の身の丈に合った設計を、どう練り上げ、実現するのか?
これを「核」という統制下の元に設計できると、多くのリソースは「選択と集中」(つまり最小化)をすることが可能になりますし、結果、実利にもつながりやすくなるのです。仮に私が今後SNSに注力するとして、もはやどのSNSが覇権を取るかを気にすることは無いでしょう。なぜなら、自らの本丸は常に「幹」として手元に存在している訳ですから。
私が行き着いた(そして、プロが述べていた)「プラットフォームを巻き込んで、味方にしてしまう」という「自己を中心としたプラットフォームとの関係性の在り方」。
これは、理解するだけでも、非常に価値があるものだと思います。