一次的な成果を述べるのも良いだろう
時に数字を出していく事もあるだろう
だが、最もシンプルな訴求は「結果」である
2024.06

成果の使い方

2024.06.07

先日、株式会社Marketer’s Brainは、Tokyo American Club(TAC)への加入が正式に承認され、その入会が決定いたしました。クライアント企業さまとの関係から、推薦を頂く中で、(まあ、ひとり企業ですし)私自身が英語の面談に参加し、審査も受けてきた訳ですが、企業としての権威性を公的な機関に認めて頂いたことを本当に誇らしく思います。

もともと、こういった国際的な社交クラブに帰属することは「遠い憧れ」のような側面もありましたが、ひとつひとつ、階段を上っていく事で「どうにかたどり着けたかな」ことを嬉しく思います。

私自身の会社ひとつをとってもそうですが、「本来、何でもない、何にもないものがそこにたどり着く」と言うのは、結局このような積み重ねの先にしか起こりえません。だからこそ、誰も見ていなくとも日々積み上げる事こそが重要だと経験則からも思います。

▼目の前の賞賛を求めると、夢が遠ざかる

そんな私が、何かを「成そう」と思ったとき、常々心がけているのは「目の前の小さな成果」の使い方です。

小さな成果というのは、物事を努力するためのガソリンとしては最高の素材なのですが、残念なことに昨今の時代の流れ的に見られるのは「小さな成果を針小棒大にSNSなどで盛り上げる人が本当に多くなった」と言う事です。

これは人間のみならず、企業を見ていてもそう思います。

そして、その欲に負けて「行為」まで行ってしまった場合、多くの人間は、それ以降の進捗が出ることは無くなります。恐らく私の理解だと「そこでニュースソースとしての価値を終わらせてしまったのだろうな」とも思います。TOEIC900点とか、数字的な成果もそうですが、やはりこういうスキルと言うものは「点数を取るためのもの」ではなく、「それを使いこなすためのもの」だと思っておりますから、成果を勝ち得てこそ……と言う事なのでしょう。

ただ、そこに至るには時間が掛かる訳です。ならば、その手前のところでゴールテープを切っておくほうが楽なことは間違いありません。

▼真の成果は、もう少しだけ先に

しかし、ここでもう少し我慢していけば、たとえば、実績が本当にある企業なら、それを実例として公表し続ける事で大きな権威性を持っていく事が出来ます。

案件も紹介で来るようになりますし、はじめてのお客様からも一定の信頼を得ることが出来る事でしょう。これが「実利がある」と言う状態そのもので、成果の正しい使い方です。

つまり、すべての成果は「次の何かをするためのリソースになっている」のですね。

しかし、その成果を「一時的な賞賛を得るためだけ」に浸かってしまう場合、多くの場合その成果は中途半端に記録され、カタチにならないことも稀です。あなたは、目の前の成果を達成するためだけにそれをしているのか、長い目的の達成のための「手段」としての現在を生きているのか……たとえば、そんな判断ができるようになることが、将来のあなたの、そしてあなたの企業のアプローチを大きく変える事でしょう。

成果を出すことも重要ですが、その成果をどこに定め、どこまでやるのか。そんなシンプルな事を真剣に考えてみることもまた重要だと思います。

貴社の戦略や経営計画は、どこまで先を見ていますか――?