先月の弊社成功実例に、Matchaeologist Japan株式会社様の「受注プロセス戦略Rの活用で、ECのみからリアル進出~カンヌ映画祭のパーティで公式採用へ」というものがアップされました。
この記事の反響はかなり好評で、多くの方が、ヒトモノカネという「リソースの追加がない事」と、その行き着いた先の規模に驚いたようでした。
なぜ、人員を増やさず、多大な広告費を投下もせずに、このような成果を成しえることが出来るのでしょうか。
今回のコラムは「受注プロセス戦略」の本質について少し掘り下げてみようと思います。
▼理想論と現実
実はこういった事象「そのもの」は、珍しい事ではありません。
たとえばチームスポーツの世界だと比較的「よくあること」として機能しています。
具体的には、野球であればスタメンの入れ替え、打順の入れ替え、勝利の方程式の組み換え、サッカーでもフォーメーションや戦術の切り替え、采配で「チームそのものが強くなる」と言うのは良くある話です。
この話と私の支援先の話で共通するのは、そういった「内部リソースの組み換えや最適化」は行っていても、新戦力の大幅な入れ替えなどは大して行っていないという事です。
そして、得られるものは「そのチームにとって最適な戦略(力を最大限に発揮できる手法)が組みあがり、勝てるようになる」と言う結果です。
重要なのは、そうやって組み上げた戦略や組織というものは「そのチームだから機能する」のであって、ライバルチームが模倣しようとしたとしても現有戦力そのものの「質」が違うため、同じ結果は得られない……という事実です。
多くの企業は、このシンプルな構図を理解しながらも「一人の天才マーケターが企業を変える」とか、「王道の戦略を取り入れた暁には、自社も飛躍する」と、妄信しがちです。
ですが、某エンゼルスにいた頃の大谷翔平のように、「本人が投げて打っての大活躍をしてもチームが負ける(優勝できなかった)」と言うことがあったように、スーパースターをもってしても、1人のチカラだけでは、それは容易ではないのです。
つまり、この話は「戦略だけで受注が加速する」のは珍しい事に見えて「実は、王道」であり、その答えは企業の数だけ存在する……と言う事です。
▼遠回りに見えても、貴社への「最適化」が加速のカギ
私は創業から5年で50社以上の支援をしてきましたが、「同じ型の支援」をしても、「同じ型の勝ちパターン」が組みあがったことは一度たりともございません。
しかし、「その創り方」を理屈で理解し、言葉で分解し、活用をすることで扉は開かれます。貴社に最適な、最高の結果をもたらす戦略~戦術の組み方は、本来は、貴社自身で見つけるほかありませんが、支援を受ける事で最短ルートで歩むことが出来るのです。
それは、一見遠回りに見えるかもしれませんが、確実な地力を貴社にもたらします。
昨今、そう言った覚悟のあるお客様が増えておりますが、どうか、戦略支援を「投資」と考え、最短の成果を目指しつつも、腰を据えて取り組む姿勢を大事にしたいところです。