どんなに耳あたりの良い事を述べても
雄弁なのは常に「言葉」ではなく「行動」である
2024.09

ブレイクスルーできる人の条件

2024.09.01

先日、ある経営者様が「どうしても私のコンサルティングを受けたい」との強い希望を持ってお越しになりました。その方は「お金がカナリきついので、一部の契約をバーターにし、その代わりに自社サービスを提供します!」という条件を提示されました。

私は、その提案内容を「魅力的かつ面白い」と感じ、また、その決意が非常に強いことを受け取りましたので、その提案を受けることに致しました。実は、以前にも同様の展開から大きな成功を遂げた方がいたこともありましたので、今回はそのお話をさせていただきます。

何ごとも「何もないところ」から常に始まる

「ブレイクスルーできる人間の条件」を考えると、特に重要な要素の一つは「必要な時に迷わず行うべき投資をできること」だと感じます。

このハードルは意外と高く、多くの人が「でも」「だって」「どうせ」といった言い訳に縛られ、自分のコンフォートゾーンに戻ってしまうことが少なくありません。過去の成功や肩書きに安心し、変化を恐れてしまい、本当に必要な一歩を踏み出せないことが多いのです。

一方で、突き抜ける人は、必要な投資がどこにあるかをしっかりと見極め、その瞬間に迷わず踏み込みます。

例えば、今年の年初にカメラを始めると決め、機材を揃え、「写真を始めます!」と宣言したとき、何人が本気で「こいつはやるんだな」と思ったでしょうか。恐らく、多くの人はそうは思わなかったでしょう。「意味が分からない」とか「どうせ失敗するだろう」と考えた人もいたかもしれません。

もっと言うと、この事業を立ち上げたときも、同じような反応だったでしょう。「また一つの勘違いで終わる」と思われたことは自然なことです。実際、私が他人の同じような行動を見ても、同じように思うかもしれません。

 

ブレイクスルー出来る人の要素とは

しかし、重要なのは「本気でやる」と決意しているかどうか、そして決意した以上、リソースを躊躇なく投入できるかどうかです。飾り気なく、ただ愚直にその道を進めば、結果は自然とついてきます。そして、「報告」は、その結果が出た時にすれば良いのです。

ただし、人は往々にして、その結果だけを見て評価します。その過程は見られないことが多いのです。

一度、冷静に考えてみてください。

「リスクを取らず、必要な時に投資をせず、成功だけを望む」

これはどれだけ非現実的な考えか、すぐにわかるはずです。

私は、その人の「言葉」ではなく、最終的な「行動」を重視しています。そして、それが期待に届かない場合には、厳しい判断を下すこともありますが、これは多くの成功者が実際に行っていることでしょう。

行動することで得られるもの

大切なのは、行動を起こすことに必要以上の準備を求めないことです。最初は何もなくても良いのです。それでも、一歩を踏み出す勇気と覚悟が、ブレイクスルーにつながるのです。

少しの冒険心を持ち、やっている感だけではなく、本当に必要な一歩を踏み出すことが大切です。「自分のできる最大限、格好悪い現状を赤裸々に語ってでも、どうにかする」という姿勢は、なんとも人間味のある素晴らしいディール(取引)だと思います。

そして、何より心からワクワクします。こういう人と一緒に仕事をしたいと感じます。

なぜなら、我々に残された時間は思ったよりも少なく、この世は競争社会なのですから。