師走も終わりを迎えるころ、弊社の「実例」が更新され、その見た目が大きく変わりました。具体的には、21社、27の事例が1つのページで俯瞰して見られるようになったこと。そして、各実例に対して「企業規模」「業種」「支援内容」の3つのカテゴリが付与され、それぞれの視点から検索できる機能が保有されました。
これにより、当然ながら検索の利便性は向上し、閲読されるサイト訪問者は、目的の情報に迅速に到達できるようになりました。ですから、この機能は「実装こそ必然」と言えたわけです。
しかし、逆説的に捉えてみると「なぜ、今になるまでこの機能を実装しなかったのか?」と言う疑問が浮かびます。しかし、これも冷静に考えると答えはシンプルに出てきます。要するに、「最適でないから」に他なりません。
では、「最適であること」と言うのは具体的にどういう事なのでしょうか。今回は弊社のサイトからその内容を紐解いてみましょう。
▼その改善は「いま」で無ければならなかった
まあ、今回の理屈はシンプルです。実例の数と種別が揃っていない場合、ソート機能や一括表示は「逆効果に写る」可能性が高かったからです。
要するに「一覧表示にしたが、目視で数えられる程度だった」とか、「検索機能をいくつか試したが、その結果が1つしか出てこなかった……」では、同じ数の実例を扱っていても閲読される方に与える心象は大きく変わります。
要するに「大規模な見せ方に対して、中身がしょぼい」と言う状態になるから、「普通に列挙していれば何の問題も無かったもの」が「相対的に貧相に見える」ようになる。
これでは、実例の本来の「成果で信頼を形成をしながら、実績を証明していく」という
目的を果たす前に「こんなに少ないなら良いや……」と興味を失せさせてしまう可能性すらある。
そのためには「必要な手札が揃っているときには、より上位の概念だと分かっていても、あえて採用しない」選択肢が、どうあっても必要だったのです。
これが「最適解」に関する考え方の代表的な例ともいえるもので、要はシンプルに「身の丈に合っていないことをすると無理が生じる」訳です。施策と言うのは常に「成果を最大化するために行うもの」であるはずで、「成果を吟味する以前にやったほうが良さそうだから」やるものではないという事です。
逆に、「採用すべきタイミングを逸する」パターンも存在し、たとえばそれは弊社の今回の例でいうならば「お金をかけることをケチってリニューアルを見送る行為」がこれに該当します。正しい「魅せ方」が出来れば、施策は見立て通りに動くはずなのに、手元資金の流出が嫌だから、将来価値を棄損させる。
こんなことでは、お金を稼ぎたいのか損したいのかが全く分かりません。
▼戦局を見極めるために
このように「最適なタイミング」というのは、早すぎても遅すぎても、その効果を永久的に逸してしまうのが恐ろしいところです。「身の丈」、「その企業だけに合わせた最適解」の重要性がこんなに些細なことでも大きく生じること。その重要性を少しでもご理解いただけたのではないでしょうか。
多くを経験し、豊富な実績を「独立後」に成果で計上する弊社は、それを「見抜く目」を持っていることを、まさに実例で証明しています。信頼関係とは「過去の経歴」によってもたらされるものではなく「いま、何が出来るのか」という事実だけが価値を持ちます。
選択肢の全体を見渡す視野を持ち、重点を置くべきポイントを見極める視座を持ち、それを「モノ売り」から脱却する顧客の視点を持つ。最適解の選択は、すべての戦略に適用されるべき「普遍の真理」です。
だからこそ、それを見極める「眼」が、何よりも重要となる事でしょう。それは具体的には「自社の最適解を見つけるための手順」や「最適な施策を選択するフレームワーク」の事を指します。
最後は、いつものように問いかけましょう。
貴社は「自社の最適解」を合理的に遂行する、それらの手順を持っていますか?