ブランディングは大企業だけのものではない。
価値あるブランディングは、
究極の人時生産性を生み出す
2025.02

価値あるブランディングは、究極の人時生産性を生む

2025.02.01

先日、知り合いの経営者と飲んでいるときに、弊社の決算が(2末決算なので)近い事と、来期(2025年-第7期)の利益予測の精度が60%程度しか定まっていないことを、ボヤいたら、「なぜ、そんなに精度の高い、来期の見込みを(まだ、今期すら締まっていない)この時点で立てられるのか」と、心底驚かれました。

思いもよらぬツッコミに「え? へ?」と、こちらが鳩に豆鉄砲を食らったような顔をしてしまったのですが、私としては年間契約や、現時点で今年の春から始まろうとしている案件の見込みをコンサバに全部突っ込んで建てた予測だったので「いや、まだ新規獲得とかあれば、それは上がると思いますし、何か施策を行えば動きますけど……」と返すと、

そうではなく、「基盤となる計算が一定以上の精度で構築されていること」に驚きを禁じ得ないようでした。

マーケティングをやっていると「Forcast(見込み)」は立てないといけないので、必ず行う常識だと思っていたのですが、たしかに、言われてみればそうなのかもしれません。ただ、特に習慣と言う意味よりも「精度」と言う意味で驚かれていたようです。

ただ、これって「見込みの立てやすさ」と言う話がありまして、それがブランディングと密接に関係してくるので、今日は少し、そのあたりの「私が見ている世界」のお話をしようと思います。

▼精度の高い見込みは、精度の高い「しくみ」から生まれる

たとえば、弊社は、ロクに自社開催のセミナーも行わず、この数年は「お金を頂いて登壇する」事はあっても「お金を支払って登壇する」となると、もはや「最後はいつだったか」と思うほど過去の事です。少なくとも起業後は皆無のはずです。また、本コラムを書いた後に、それをメールで告知する…と言ったような拡散の施策も行っていません。

現在は、月間の広告費すら1~2万円、子会社の写真サイト投稿用に使う程度ですから、とにかくあらゆる経営(収益)構造がシンプルです。

それは、拙著でも述べていますが「やらないこと」がとにかく多いからでしょう。

ただ、それでは「企業としてどうなのだ」と思われると思うので、1つ、データを開示すると、このWebサイトへの集客、たとえば「私の名前」ひとつをとっても、過去3カ月の検索クエリは月間50件以上。基本的には多少の増減はあってもそこまで劇的には振れません。1人でやっている会社の集客力としてはおそらく、かなり良い数字だと思います。

▼私の名前の検索の様子

特に、私はSNSなどの対外的なアクティブな活動を「まともにやっていない」(平均投稿頻度が月1~数回のレベル)なので、これはカナリ「質の良い」検索になっていると思います。検索の元は主に口コミ、紹介、それから散発的に出るメディアの掲載でしょうが、とにかくほぼ「ぶれ」が無い事も述べておくべき事象でしょう。

つまり、需要は満たされている。

また、先にも申し上げましたが、弊社の獲得の源泉はWeb流入ではなく「紹介」がベースの企業ですから(一応、問い合わせ窓口はありますが)ここをこれ以上、アクセルを踏み込む道理がありません。

言ってしまえば「極限までに省エネ」で稼働しているわけですが、それを作ったのは、「しくみ」と「ブランド」から生まれた「ベースライン」です。

 

▼ベースラインが定まると、経営が楽になる

弊社で最もわかりやすいのはこれまでに培った信頼と、成果、そして可視化されている「実績」なのですが、こういったものは「面倒くさい」からこそ、構築を軽視されがちです。

たとえば、弊社のコンサルティングでも「今すぐ、来月爆発する儲かる施策」みたいなもの「だけ」を求めるご相談者が「たまにいらっしゃる」のですが、(私はそれも当然できますが)それは、そもそも頼む相手を間違えています。

私はサラリーマンの頃、幸運にも企業のバイアウトで数億円をいきなり手にした人が近くにおり、その人がいないときに他の同僚が「うらやましい」と心底言っていたのを、本気で「それは無いだろう」と思っていたものですが、それは何故かと言うと、

「いま、キャッシュで5億円をポンと手にしたこと」と、
「年間5,000万円を、10年連続で稼ぎ出す力を持つこと」なら、

どう考えても後者になるべきだ。という基本思想を持っているからです。

私が色々なクライアント企業様に感謝され、これほど多くの実例を構築している理由も、企業が営利活動を続ける限り存在する「毎年上がる予算」を、「生産性の向上」と言う根本的な課題解決に着手することで、ベースラインでクリア出来るようにしているからに他なりません。

「しくみ化の効果は地味だ」と思われる多くの方はまったくもって逆の勘違いをしており、複利で信頼係数(とでも呼びましょうか)が積みあがる効果の方がはるかに「とてつもないもの」です。

▼戦略だけで、収益を最大化するために

この言葉の意味は「身の丈に合ったベースラインを構築し、フェーズに合わせた最適解を出し続けること」にあります。

事実、弊社の実例に「ソート機能」を実装した結果、年初からのお問い合わせの数と質は、間違いなく改善しています。私自身が、過去に例がなく驚くくらいに…です。

このように、むやみに世間で流行している手段に飛び乗らず、無駄な工数を限りなくゼロに近づけ、それでいて成果を最大化する。

その道のりは一朝一夕ではありませんが、「必ずたどり着ける境地」と言えます。

もし、あなたが、この話を「ムシのいい話だ」と思われ、マーケティングコンサルティングの精度を知りたければ、弊社の経営状況や、サービスを見てみると良いでしょう。ご想像の通り、クチでは何とでも言えますが、行動よりも雄弁なものはありません。

弊社の売上高は帝国データバンクに開示されています。私の資本が100%であり、健全な評点の付く無借金経営、そして、株主のコネなどを一切に使わずにメディアに出ていることがすぐ見て取れるはずです。

貸借対照表をご用命なら、当サイトの企業情報に掲載済みです。ガラス張りでもはや隠すものがほとんどありませんが、それぐらい透明にしても問題ないのが「ブランドを形成する」と言う本当の意味です。

逆に、「走ろう」と思えば、たとえば、

1.実例は企業ロゴだけを乱発させ、数を稼ぐ(何をしたかを記載しない)
2.SNSで施策を展開し続け、とりあえず流入を増やそうとする
3.メディアに頻出し、メディアのパワーで外見のブランド力を上げる

など、「手法」だけならいくらでもありますが、それらすべては「自転車を漕ぐ行為」であり、漕ぐのをやめた途端に、ブランドパワーは失墜します(ご苦労様なことです)。

真に強力なブランドは、「自転車をこがなくてもベースラインを形成する」ものです。それが、弊社の「戦略で、収益を最大化する」ための源泉であり、本質なのです。

最後は、いつものフレーズから。

貴社には、「本当のブランド」がありますか?