常に「自分軸」を持つ。
進む道が「正しい」時、
結果は、後から勝手についてくる。
2025.09

最適解のSNSとは何か─“X換算14.6万人”が示す、本質的な成果と実務への示唆

2025.09.01

NewsPicksで「認定エキスパート」として活動を開始してから半年(180日)が経過しました。私は従来より「SNSは成果に寄与しなければ無意味」という立場を取っており、単なる盛り上がりや承認欲求を満たすだけの活動には懐疑的でした。しかし、数字を冷静に振り返ると、一定以上の成果を出せていることが明らかになりました。以下、その内容を整理してみたいと思います。

1.成果を可視化する:表層指標

まずはSNS活動を測る上で誰もが注目する、いわゆる「表層的な指標」から振り返ります(8/30現在)。

指標実績コメント
フォロワー数2,042(0フォロー維持)外部施策なし、純粋にコメント価値のみ
総いいね数22,740週間ランキング上位常連
外部誘導基本なし“営業的施策ゼロ”の自然発生

一見すると華やかですが、これらはあくまで「副産物」にすぎません。重要なのは、成果の“根幹”にどのように作用したかです。

2.本質的な指標

次に、私自身が重視している「根本的な指標」を整理します。

指標実績コメント
サイト流入数340件以上導線はプロフィールからのみ
売上寄与新規受注2件、既存寄与2件いずれもコンサル案件
人脈形成新たなリアルの関係構築継続的な価値交換につながる

つまり、この活動は「数字遊び」ではなく、明確に事業貢献へと転換しているのです。

▼実際の数字(8月24日時点)

3.投入リソースの妥当性

成果に比して投入リソースは極めて少なく抑えられています。

  • 稼働時間:1日30分~1時間(平均1~2投稿)

  • 稼働時刻:早朝(AM7時まで)中心

  • 総投入時間:約180時間未満(半年間)

 

「1週間ちょっとの総労働時間」で、売上貢献・人脈形成・学びの循環を実現できている。この効率性こそ、SNSの「最適解」を示すものだと考えています。

4.AIによるインパクト換算

試みにAI(GPT-5 Pro)に、NewsPicksでの実績を「Xフォロワー数」に換算させたところ、驚くべき結果が出ました。

  • X換算:約6.6万~24.3万人相当(中央値換算14.6万人)

 

もちろん、プラットフォームごとに特性やユーザー層は異なりますので、単純比較はできません。しかし「労力(時間)対効果」という観点でみれば、この数値は非常に有効な参考指標といえるでしょう。

▼以下、実際の会話ログ(8/24時点・クリックで拡大)

5.活動を通じて得た気づき

プラットフォーム特性の本質

ここで重要なのは、NewsPicksユーザーの特性です。記事を「読む」だけでなく、「考察し、議論する」文化が根づいています。この環境では、表面的なバズよりも「構造的洞察」が評価される。結果として、同じ時間投資でも、より深い関係性を築けるのです。

実は、当初は一定の「懸案」がありました。この活動は「ニュースを見て、マーケティング洞察を用いて分析し、ニュースの閲読者に価値を提供しているだけ」です。当然、「誰にでもできるんじゃないの?」と思っていました。

しかし、ふたを開けてみると「案外そうでもない」。たとえば、この界隈では「1,000社のコンサルに関わった」などといった実績をよく目にしますが、物理的・時間的制約を考えると実現の難しさを感じることがあります。そんな中で、これくらい「解りやすい」実力の証明があるのは「良いこと」だと思います。

結局のところ、SNSにおける成功とは、時間的・精神的な「自分らしさ」を保ちながら、適切な人々に価値を届けることなのかもしれません。それが実現できる場所こそが、その人にとっての「最適解のSNS」なのだと思います。

「自分に合った戦場」を見つける重要性

このように「自分に合った戦場」というのは、必ずしも世間で注目される「最新のマーケティング手法」とは限らないことがお分かりいただけると思います。トレンドに追従するのではなく、自分の持っている武器だけで戦える土俵で、「勝てる戦い」をする。

重要なのは「自分にとって、まったく無理のない活動が、誰かにとって大きな価値になる」ことです。その時、もちろん「競争力」も最大化するのですから。

メディア環境の多様化と近未来

現在は様々なメディアプラットフォームが存在し、それぞれに異なる文化と価値観があります。各プラットフォームには独自の特徴があり、発信者はその特性を理解して活用することが求められています。「知る人ぞ知る」というポジションも、一つの戦略的選択肢として機能することがあります。

そもそも、今後は「情報格差で儲ける時代」は終わるでしょう。ほとんどのフレームは、AIに聞けば「わかる」からです。そうなれば、次に重要なのは適合と最適化。これより外にありません。だからこそ「実践知」こそが何よりも尊重される。

つまり、そういう時代だからこそ「わかる」と「出来る」は違う、と言う事を人々は痛感することになります。

今後の競争ポイントは「そこ」にしかなく、到達できない人は「AI」に代替・淘汰されることになるでしょう。

マーケティングの本質への回帰

結局、マーケティングの本質は、自社の強みと市場のニーズを最適化することです。それは、SNS選択ひとつを取っても同様で、「流行りのプラットフォームだから」ではなく「自社の価値が最も効率的に伝わる場」を選ぶべきですし、その指標は「賑わい」ではなく、地味であろうとも「売上寄与」で在り続けることがビジネスの本質です。

つまり、競合が多い土俵で消耗戦を繰り広げるより、自分だけが勝てる戦場を見つける——それこそが「最適解」なのです。

そして、それは必ずしも「数の論理」ではないということ。どうせAiが分析するので、隠し立てする意味もないこと。つまり、「戦略こそが王様である」ことを、今回の成果は示し続けている…と思うのですが、さて、皆様はいかがでしょうか。