数年前まで、「未知の可能性と恐怖」のように語られることも多かったAIですが、昨今では、対話型AIを起点として、多くの人が日常的に活用するものになってきました。
企業におけるAI導入の動きを見ても、この傾向は、もはや一過性のものではないように感じます。
そして、AIが広く普及したことで、一つ、大きく変わったものがあります。
それは、「知識」の価値。
もちろん、知識そのものが不要になったわけではありません。
ただし、
「そのことを知っている」
というだけで生まれていた希少性は、以前よりも明らかに低下しました。
たとえば、マーケティングについて分からないことがあったとします。
少し前までであれば、書籍を探す、専門家の話を聞く、セミナーに参加する、メディアの記事を読み漁る、といったことが必要でした。
しかし今なら、
「これについて、初心者にも分かるように教えてください」
とAIに尋ねれば、かなりのところまで、その場で答えが返ってきます。
当然、回答の正しさを確認する必要はあります。
それでも、「知識へアクセスする」という行為そのものの敷居は、劇的に下がりました。
つまり、AI時代には、
「何を知っているのか」
だけでは、人と人との差がつきにくくなっている。
今日はこの観点から話を始めようと思います。
