クラレプラスチックス株式会社様は、ホース、ゴム製品、コンパウンドなどを製造販売する日本の大手化学メーカー、株式会社クラレの関連企業様です。この企業様ではB to Bビジネスにおける自社プロダクト販売のデジタル化を推進しています。
株式会社Marketer’s Brainのメソッドが、その展開に役立っています。
クラレプラスチックス株式会社 様
▼ご利用前は、どのようなことに悩んでいましたか?
弊社は、これまで既存のお客様を中心とした従来型の商売を行ってきました。展示会への参加、親会社との連携、紹介など……。しかし、コロナ禍を経て、デジタルを活用したビジネスの仕組みの改革が急務となり、製品を軸とした訴求で、新たな引き合いを取る必要が出てきました。そのために、自社製品を軸としたWebサイトの構築を行おうとしたのですが、残念なことに「何をすべきなのか、何が重要なのか」と言った知見は皆無でした。
そんな折、クラレでのMarketer’s Brainのデ・スーザさんの数々の実績を耳にしていたこともあり、顧問としてジョイン頂きました。
▼結果、どんなことが起こりましたか?
今回は、エラストマー(アーネストン®)と呼ばれる、ゴムに代替される化学素材について、自社としては初となる製品専門のサイトを作ったのですが、その訴求軸、ターゲット選定など、戦略の考え方、展開内容に至るまで、かなりこれまでの考え方とは違った「マーケティング軸」でのWebサイトを構築することが出来ました。
「Webサイトを、意図を持って設計することはデジタルマーケティングにおいても非常に重要なことだ」というのは、何となくは理解していましたが、出来上がったサイトを見ても、「なるほど、確かに、これは分かりやすいし、伝わりやすいサイトになった。なによりも、我々が商談しやすい」と、満足できるものが出来たと思っております。
▼実際に公開されたWebサイト
今後の貴社の展望を教えてください。
デ・スーザさんからは「Webサイトを作っても、それに価値を感じてくれる人に見てもらわなければ何の意味も無い。本番はココからです」と、ご指導を頂いており、我々としても、このサイトを起点にしながらも、よりよいコミュニケーション設計について、模索していくフェーズに移ることができました。
設計があるからこそ、意図を持って数字を取得でき、だからこそ実のある分析が出来るようになり、改善にも、つながる。ここは、弊社におけるデジタル化の一丁目一番地だと思っておりますし、我々も、クラレグループの一員として、ここから飛躍をスタートさせたいと思っております。
――お話、ありがとうございました。
このプロジェクトは弊社メソッド継承の一つの形として素晴らしい実績になったと感じておりますが、特筆すべきは、当時、マーケティング経験が皆無だったクライアント企業様自身が、「自ら考え、形を成した」という事実です。
マーケティング戦略やWebサイトの構成、時にはコンセプトまでを「外注」にドンと投げてしまう企業様も多いなか「そうやって生まれた引き合いを商談するのは、結局自分たち自身なのだ」と言う前提(自覚)のもと、1年(全約10回)におけるプロジェクトを通じ、「誰が見ても、確かにわかりやすいと思う」ような、この姿が、形成されました。
ご覧の通り、最終版の資料だけでも分厚いファイルを形成できるボリュームとなりましたが、逆に言えばコンセプトメイキングから、「ゴムよりも自由」と言うコピーに至るまでの、そして何よりも「目に見える」Webサイトの裏側に存在している、もっとも重要な「引き合いを作り~受注につなげるための、外から見えない仕組み」は、今後、同社の売上に必ず寄与する事でしょう。
また、彼ら自身がその制作過程を通じて「仕組みの本質」を理解出来たという事実が、同社にとって、今後のMA、SFA活用を通じた展開ほか、将来にわたって継承できる文化・素地となっていることもまた、大きな強みとなるはずです。お疲れ様でございました。(デ・スーザ)