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2025.11

「ひとり企業」が社会の健全性と、クライアントの最高のパフォーマンスを引き出せる理由

ある業界で働いていたとき、ある程度の名の通った方がこんなことを言っていました。「若手にチャンスを与えるのは大事だが、やはり、私のような経験者が前に出るべき時もある。それが業界のためでもある」しかし、私はその言葉に、ある種の違和感を覚えました。表面的には、非常に誠実な物言いです。「若手にチャンスを与える」と言っているのだから、後進育成を意識しているようにも聞こえます。しかし、よく考えてみると構造的におかしい。なぜなら、「経験者が前に出るべき」と言った瞬間、それは「若手にチャンスを与える」行動と矛盾しているからです。つまり、彼の言動に「透けて見えてしまった」のは、 「若手育成も大事だが、結局は自分が前に出たい」という意志。そして、それを「業界のため」という大義名分で正当化しているだけなのではないか。これは「全体最適化」ではなく、「個人最適化」を美しい言葉で包んでいるだけなのです。実際、彼は周囲から(本人は自覚のないままに)「手柄を横取りする人」として認識されていました。そして、それが「組織としての健全性」に問題を生み出していました。企業・業界レベルで俯瞰して見れば「促進の足枷」だった訳です。

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